第三話≪クラシックギター音楽の出会い≫
小林旭さんの『さすらい』とか
古賀メロディーの『影を慕いて』『酒は涙か溜め息か』『湯の町エレジー』ほか『ジャニーギター』『ドナドナ』
こんな楽譜を揃えてデタラメと言うか?・・適当と言うか?・・
17歳頃まで、このような曲をギターで弾いていた思い出が有ります。
中学生時代:1962年頃、仲間とギターで歌っていました。
その後、NHKギター教室がテレビで放映されるようになり、
クラシックギター音楽の素晴らしさを初めて知り、
テレビに釘付けになって観た覚えがあります。
当時NHKギター教室の初代講師は阿部保男先生でした。
番組開始時はテーマ曲にソルの『魔笛の主題』を演奏して、
番組終了時はタレガの『パバーナ』を演奏していました。
この2曲に聴き惚れてクラシックギターの虜になってしまいました。
教材はNHKに手紙を出して楽譜を送って貰いました。
A5版で作られた練習曲の楽譜でしたね。
その後も多くのプロギタリストが講師を勤められ
『NHKギター教室』『ギターを弾こうよ』の名称で
NHKギター番組が続いたのです。
1976年度 NHK教材
追記
NHK歴代の講師を調べてみた。
*’1966/4~'67/3に阿部保夫、テーマ曲にソルの魔笛が印象に残っています。
*’67/4~'67/9に小倉修、小倉著書の「初歩のギター」楽譜買いました。
この楽譜本の表紙にアニード(少女時代)がドミンゴ・プラトに
レッスンを受けている模様の写真が載っていたのを覚えています。
*'67/10~68/3に京本輔矩が、担当でしたね。
*'68/4~'68/9奥田弦正、
*’68/10~'69/3に再び、阿部保夫、
*'69/4~69/9に小原安正、
それ以降は京本輔矩、奥田弦正、寿楽光男、高嶺巌、阿部保夫、
と講師の交代があります。
「NHKギター教室」としては’1966/4~'1973/3迄放映されました。
その後に「NHKギターを弾こう」と名称が変わり、
'1974/4~'1985/3迄番組が続いたようです。
「NHKギターを弾こう」の講師は、阿部保夫、荘村清志、渡辺範彦、芳志戸幹夫、
鈴木巌、アントニオ古賀、小原聖子、松田晃演、阿部恭士、となっています。
'83/4~以降はアントニオ古賀さんの再放送です。
(ギタリスト講師の敬称を略させて頂きました。)御免なさい。
NHKのギター教室は、19年も続いた番組なんです。
1965年頃、銀座日本楽器店にて初めて手工ギターを買いました。
楽器店の店内は輸入品高級ギターがウィンド・ケース内に陳列され、
当時でも50万円~100万円程度の値が付いていたと思います。
国産ギターでは河野 賢・中出坂蔵・中出六太郎他黒沢ギターなど、
各ギター製作家の作品が店内に沢山陳列され、驚きました。
国産ギターも5万円~15万・20万円ぐらいの
値が付いていたと思います。
この時代、18歳でウン万円のギターを買うこと事態が大変な事でした。
何とかコツコツお金を貯めて、
やっとの重いで5万円貯めて銀座まで買いに来た訳です。
ギターの知識も無く、目移りしてどれを買ってよいか判りません!
店員の方が指を差したギターを取って頂き、
その都度と店員がギターを演奏してくれるのです。
あまりギターに詳しくない、お客と判断したのでしょうか?
簡単な曲を弾いてくれたのです。・・・
どの音が良いのか?・・これすら判りません!
店員が演奏する曲の気に入った曲でギターを決めたのです。
何時まで経っても決め兼ねていたので、店員の18番を弾いたのです。
その時、弾いてくれたお気に入り曲は『禁じられた遊び』でした。
その『禁じられた遊び』を演奏したギターは
≪中出坂蔵 製作≫の5万円のギターで
このギターを買うことに決定した訳です。
嬉しくて夜もギターを眺めてましたヨ!
その後、NHKテレビ『ギター教室』だけでは、
物足りなくなりギター教室へ習いに行こうと決心致しました。
次回は『ギター教室』の出会いです。お楽しみに・・